振り返って。

過去ログ。 たまに自信で見返して、あの頃を思い出します。 あれから長く経ちましたが、決して忘れることはありません。 「恐らく今後は寝たきりになります」 この宣告に泣けもせず、叫びもせず、ただ病室で苦しんだ毎日。 今は懐かしい想い出。 今もまだ、…

さようなら、そして二度目の人生スタートへ

転院、手術、リハビリ。 半年の入院生活。 生まれて初めての大怪我は頚椎と胸椎を骨折、頸髄損傷。 六ヶ月、とても長く、辛く、絶望の中で家族と職員さんの支えで頑張ってきた。 トラブルもたくさん、ストレスもたくさん。 2017年、3月27日、退院。 三か月過…

それぞれの限界

リハビリ病院に転院して一月。 「いつまでここに居なくちゃならないの?」 前の病院で嫁さんが 「まぁ一月ほどででられるんじゃない?」 「二週にいっぺん帰ってきたら?」 と言われてたのでその心づもりだった。 が、退院への話はなく、話を切り出した。 「…

リハビリ病院、コミュニケーション

ひと騒動(起こして)ある意味有名人。 しかしその行動で、他の静かな部屋が空くまでの1週間、個室を無料で使わせてもらったり、何より仲の良い人が出来た。 特にムードメーカー的な人、この方はこのリハビリ病院生活で、最も話するのが楽しみな程仲良くなれた…

キレた…

リハビリ病院転院して初めての夜、隣りのお爺さんのイビキが異様にうるさかった。 前のお爺さんは夜中に寝言がデカくて、とても眠れたもんじゃない。 次の日早速、担当の方に報告、相談。 「隣の方のイビキと、前の方の寝言が酷くて眠れません。なんとかなり…

リハビリ病院へ転院

脊損病棟での入院生活も、12月26日で退院となり、以前から職員が面会に来てたリハビリ病院へ転院する日がやってきた。 枚方の方に専門のリハビリ病院があるからと嫁さんに強く推されたが、そんな遠く一人で耐えられないし、いい加減病院生活にも疲れてる。 …

進歩

窓際のベッドスペース、傍らに歩行器。 暇を見つけては自主リハビリに勤しむ。 この日、売店に行こうと思い、看護師さんに伝えてから歩き出す。 「〇〇さん、付き添いしましょうか?」 久しぶりにエレベーターも使って3階から1階の売店へ行くのでお願いしよ…

この病院でのリハビリ内容

色々書き漏れてましたが、転院してから、この病院でのリハビリ内容、進展、思い出す限り綴ろうと思います。 理学療法、作業療法、一日の内、一時間ずつ、午前と午後に分けて行われました。 転院して間もなくは、座ってのリハビリは苦痛でした。 仰向けで辛う…

クリスマスイブ

久しぶりの我が家の夜を楽しんで、夜更かしして眠りにつき、そして朝を迎えた。 嫁さんが2階から降りてきた。 嫁さん「おはよー、よく眠れた?」 「おはよー、うん、やっぱり家だと落ち着くね」 病院に戻るのは夕方、今日もゆっくりしよう。 ラックに輝く愛…

クリスマスイブのイブ

ついに待望の外泊の日、久しぶりの我が家へ一泊できる日が訪れた。 その日は12月23日、イブのイブでした。 車椅子を病院の玄関まで押してもらい、入り口で嫁さんの車を回してもらう。 立つのに補助してもらい、車まで支えてもらうのですが、綱渡りのような怖…

術後

無事に手術も終わり、1週間程たった頃、半年は着けてなさいと前の病院で言われてたコルセットも外された。 首周りが圧迫感から解放されてスッキリ。 後、書くのを忘れてたのですが、寝たきりなので血栓が起きないように、脚にはマッサージャーも永く取り付…

手術の内容について

分かりにくい画像ですが、受傷時の状態です。 頚髄の一部が白くなってる所が頚髄の損傷した部分、そして頸椎からヘルニアが出ていました。 要約すると頭からの指令が身体にほぼ届かない状態です。 故に寝たきり、全介助の生活になります。 あれ?どうやって…

予定日来たる

そして1週間、待望の手術を控えた前日、当日のオペに関しての説明等が行われた。 事前に虫歯や欠けそうな歯が無いか、歯科医のチェックもその前に受けていた。 全身麻酔なのでホースを喉から器官に(喉から肺)通す為、歯が取れたり、虫歯の菌が器官に入らな…

手術決まる

転院してから1週間、面談のために車椅子で別室に運ばれて、話し合いの(と言っていいのか?)時が来た。 医師「○○さん、私の見る所では手術をおすすめします」 医師「ヘルニアを除去すれば、右腕も動き出すかもしれないです、加えて、また乗られるかは存じま…

あら、快適じゃないか

地元の脊髄損傷病棟、とにかく親切な対応。 バイタルも丁寧で、何かと身体の辛い時にはすぐさま来てくれる。 食事もご馳走。 転院三日目で部屋が移動になったのだが、その不安も瞬時に消える、とても快適な空感だった。 6人部屋のスペースに四人、一人分のカ…

転院、そして地元へ

待ち焦がれた転院の日が訪れた。 担架で救急車に乗せられ、地元の病院へ。 もちろんサイレンは鳴らさず、普通に移動する。 救急車の窓から見える景色、久しぶりに見慣れた景色を目の当たりにして、嬉しさと希望が胸に込み上げる。 約30分程で到着、地元の良…

あれから約一ヶ月

入院生活スタートから約一ヶ月、僅かに動く左腕でベッドの柵に掴まり姿勢を起こそうとしたり、反応がある脚に積極的に動きをイメージし、生まれた目標 「自分の脚で立つ」 にむかって日々ベッドでトレーニングをしていた。 リハビリルームでも車椅子から、抱…

お風呂、リハビリ…

あれから長く経って記憶も曖昧で入院生活の中での出来事が前後する事もございます。 三週間ほど経って、転院も決まって、転院の日を心待ちにしながら過ごしていた。 今日は久しぶりの入浴、寝かされたまま台を移し替えられ入浴場へ。 そのままの状態で脱がせ…

汚い事だけどこれが現実

頸髄損傷、脊髄損傷、なってしまうと避けられない問題 「排泄」 ここから汚い事だけど、現実のお話し。 読まずにこの記事はスルーが推奨です。 私は頸髄損傷の上から数えて三番目,ここで頸髄損傷をして、尚且つヘルニアも出てるので、脳からの司令はほぼ身体…

二週間程経って

入院生活が二週間程経っただろうか。 首にはコルセット、ステロイドの点滴は入院三日で外れたが、導尿のバルーンは繋がれてる状態。 毎日のバイタルの時間と食事とリハビリ、それが唯一の楽しみ。 この日、まさかの出来事が身体に起きていたとは… 「褥瘡」 …

好きで困らせてるんじゃない…

自分で鼻すらかけない身体。 とにかく看護師さん達が頼り。 しかし看護師さんにも色々いる。 本当に優しくて、 「遠慮なさらず何時でも呼んでくださいね」 数名の看護師さんは、そう言って、よく診てくださった。 心の底から夜の忙しい時に申し訳ない気持ち…

眠れない休まらない毎日、助けの…

もう4日間眠れてない。 眠気も来ないのだが、痛い痺れる動けない、高熱、退屈。 せめて眠れる時間だけでも欲しい。 とある夜の事。 看護師さんに言ってみた。 「もう4日間眠れてないんです、眠気が来ないので、常に辛さと向き合って疲れてます。」 「せめて…

迎えた翌日、やっとの食事など

眠れぬまま迎えた朝、既に背中が痛い、辛い、喉は酷くかわいたまま。 とにかく眠りにつきたい、それが望みだった。 どのように午前中が過ぎたのか分からなかったが、昼前に嫁さんが来てくれた。 看護師「お昼からお食事食べて頂けますよ、内臓系の病気とかで…

眠れないどころの騒ぎじゃない

そしてスタートした入院生活、点滴や導尿の管に繋がれ、動かない身体で仰向けに横たわる。 ナースコールは勿論、押すことなんて出来ない上に、息を吹きかけて使うブレスコールなる物も、足りてないらしく 「何かあれば大声で呼んでください」 詰所まで届くの…

担ぎ込まれた時のやりとり

病院に担ぎ込まれた時、担架から当然移動させられるのだが、とにかく 「痛い!」 先の過去ログの診断を医師に知らさせる前に身体を動かされるのだが、骨折もさながら、脊損ショックで、まるで神経が肌から剥き出しになったように感じる程の激痛が。 「ほかの…

安堵、そして…

「だいじょうぶですか?今助けます!」 二人の若い人が溝に降りてきて、私の頭を支えて容態を気遣ってくれた。 そして間もなく、その仲間と思われるスポーツカーの音が二台、次々と降りてきて、救急車に連絡してくれた、どうやらその仲間の合流を待って、低…

落車、気絶、目覚めれば。

2016年の10月27日、定時が5時、自宅まで車で15分。 玄関開けて自転車に乗れば峠へのアクセスに恵まれた環境。 その日はストラバというアプリの区間タイム上位に組み込める気がして、風は強かったが、すぐさま自転車の用意をしていた。 「こんな風の強い日、…

目覚めれば…

2016年の10月27日にロードバイクで単独事故を起こし、頚椎、胸椎を骨折し、C3頸髄損傷になり、今日までの過去を自分なりに記録する 「過去ログ」です 長い時間が経って、記憶の薄れた部分も有るけれど、思い出しながら、時間を見つけて綴りたいと思います。 …