クリスマスイブのイブ
ついに待望の外泊の日、久しぶりの我が家へ一泊できる日が訪れた。
その日は12月23日、イブのイブでした。
車椅子を病院の玄関まで押してもらい、入り口で嫁さんの車を回してもらう。
立つのに補助してもらい、車まで支えてもらうのですが、綱渡りのような怖さ、転けないよう、必死に脚を踏み出す。
転けたら大惨事になるので。
車に乗るのも嫁さんに乗せてもらい、そしてついに出発!
嫁さん「とりあえずスーパー寄ろうね、貸し出しの車椅子あるから、それで買い物して回ろう」
近くのスーパーに到着、久しぶりだなぁ。
車椅子を持ってきてもらい、乗せてもらう。
いざ、店内へ。
「うわー、久しぶり、ワクワクするなー」
嫁さん「何食べたい?もちろんお酒はアカンで」
「とりあえずお菓子、それとケーキ!」
車椅子を押してもらいながら、欲しい物を選んでカゴへ。
世間の目が辛いだろうに、嫁さんが車椅子の私を押しながら買い物してくれた。
レジを済ませ、いざ我が家へ!
スーパーから約15分、見慣れた道が懐かしく、感激した。
そして到着。
「おお!我が家だ!」
玄関を歩いて入れないので、リビングの窓から長男と嫁さんに引きずり上げてもらうが、これがまた大変、10分程あれこれしながら何とか入れてもらえた。
「ただいま!元気にしてたか?」
子度達は変わらない態度で当たり前のように迎えてくれた。
こんな姿になっても、変わらず迎えてくれた、嬉しい事です。
「おかえりー 」
いつも通りゲームしながらの生返事(笑)
ベッドもリビングに降ろされていて、寝かせてもらう。
見慣れた部屋、私のベッド、傍らにはラックにかけられた2台のロードバイク。
「久しぶり、壊れてなくて良かった」
もう二度と乗る事の叶わないロードバイク。
嫁さんが事故で割たヘルメットを持ってきてくれた。
「代筆でTwitter頼む、とにかく世間に事故が起きないよう、伝えたい、私のような人が増えないように」
その後風呂に入れてもらった、バリアフリーがまさか自分のためになるとは。
リビングに戻り、お菓子を味わう、そのまま夕飯、クリスマスのご馳走が並ぶ。
久しぶりの団欒、心ゆくまでご馳走を食べた。
そして子供達は寝室へ。
私はテレビで夜更かし、柔らかなベッドで横たわり、番組を楽しんだ。
嫁さん「もう寝るけど何かあったら呼んでね、それじゃ楽しんでから寝てね」
キッチン側を明るくし、リビングはテレビの灯。
「嬉しいなぁ、早く帰ってきたいなぁ」
深夜そう思いながら久しぶりの我が家の夜を満喫した。
今夜はここまで、続きはまた。