術後

無事に手術も終わり、1週間程たった頃、半年は着けてなさいと前の病院で言われてたコルセットも外された。

首周りが圧迫感から解放されてスッキリ。

後、書くのを忘れてたのですが、寝たきりなので血栓が起きないように、脚にはマッサージャーも永く取り付けられてましたか、これもおさらば。

導尿のバルーン以外は外され身軽に(?)なりました。

食事の時は車椅子に座らせてもらい、介助で食べさせてもらうようになったのですが、記憶が曖昧で何時座らせてもらえたのか忘れましたが、首が痛くて10秒持たずにベッドへ戻してもらい、リクライニングで起きて食べさせてもらいました。

自助具を使って自分で食べようとしますが、連戦連敗。

スプーンは虚しく手に巻いたバンドから床に落ちました。

ナースコールは相変わらず押せず、ブレスコールでしたが、唯一動く左腕の上下で押せるように、嫁さんが百均アイテムで工作してくれました。

これがバッチリ!おかげで不用意にため息なんかでブレスコールを反応させて、御迷惑をかけることがなくなりました。

看護師さん達もその出来栄えに

「これ商品化したいくらいですね 」

と感激されてました。

テレビが楽しみな夜、ヘッドホンを掛けてくれたり、チャンネルを変えてくれたり、番組の事で盛り上がったり、身体は辛くとも毎日安心の病院生活。

サッカーの世界大会やバラエティ番組、なかなかです。

事細かに、夜中でも見廻りに来てくれて、相変わらず眠れないのですが、この頃から神経の薬とは別に眠剤も出して貰えるようになりました。

効果が短いので夜中に何時も飲ませて頂くことに。

毎日のバイタル、見廻りに介助、とても親切でこの病院は毎日感謝です。

そしていつ頃だったかな?

ビッグニュースが飛び込んだ!

「○○さん、手術の後も綺麗に塞がりましたね、血液検査も血栓が無ければ近々久しぶりの御自宅へ外泊して頂けますよ」

!!!

私「ほんとですか!?よろしくお願いします!」

もちろん歩けないし、まともに立てず、玄関からも上がれないのだが、嫁さんが、

「お父さん、良かったね、リビングの窓から息子と引きずり上げて入れてあげるし、途中スーパーで貸出の車椅子で食べたい物を買い物して帰ろう」

嬉しさに号泣した。

予定日を決めて、その日を心待ちに。

「ああ、楽しみすぎる、久しぶりの我が家に泊まれるんだ !」

入院生活初めての大きな楽しみ、その日の病院食はなんとハンバーグだった。

 

今夜はここまで、続きはまた。