手術決まる

転院してから1週間、面談のために車椅子で別室に運ばれて、話し合いの(と言っていいのか?)時が来た。

医師「○○さん、私の見る所では手術をおすすめします」

医師「ヘルニアを除去すれば、右腕も動き出すかもしれないです、加えて、また乗られるかは存じませんが、自転車で転倒した時に脊柱管狭窄症を広げておけば、万が一、残った頚髄を守る事が出来ます」

前の病院でも診断されたのだが、私はどうやら普通よりも脊柱管の狭い身体だったらしい。

ただ、脊柱管狭窄症の状態が生来あったのなら、今頃自転車所ではなく、元より麻痺で不自由だったと思う。

そのギリギリのラインで生きてきたらしい。

私も嫁さんも

「手術、お願いします」

医師「分かりました、脊損ショックの症状が落ち着いてからでも良いのですが、早めに希望されますか?」

私「なるべく早くお願いできましたら、どうかお願いします」

医師「他の患者さんの手術の予定もありますが、なるべく早くに行わせていただきます」

そして手術が決まり、部屋に戻る。

同室の患者さん達が手術を受け、腰の悪かった人が杖で散歩に出たりする姿を見かけたりすると希望が湧いてくる。

「良かった、手術してもらえるんだな、僕も少しは良くなるかも知れない、早く受けたいな」

嫁さん「良かったね、多分早急に手術出来るように予定してくれるから」

そして三日程経っただろうか?

手術の日程が決まった。

医師「○○さん、1週間後に手術を行います」

かなり早めに予定を入れてくださった。

「ありがとうございます、宜しく御願いします」

何時になるだろう?2、3週間は順番待ちなのかな?そう思っていたので嬉しかった。

「手術、楽しみだな、右手動き出すと良いな、そして立てるようになって、叶うなら杖で歩けたらな」

嫁さん「そうだね、先生が手術したら良くなるから勧めてくれたんだし、沢山の脊損の患者さんを見てきてるから、きっと叶うよ」

心底ワクワクした。

そしてその日の夜も、優しく親切な看護師さん達に良くしてもらい、安心の夜を過ごす事が出来た。

大好きなテレビ番組を楽しみながら。

 

さて、今夜はここまで、続きはまた。