眠れない休まらない毎日、助けの…
もう4日間眠れてない。
眠気も来ないのだが、痛い痺れる動けない、高熱、退屈。
せめて眠れる時間だけでも欲しい。
とある夜の事。
看護師さんに言ってみた。
「もう4日間眠れてないんです、眠気が来ないので、常に辛さと向き合って疲れてます。」
「せめて睡眠ぐらいはとりたいので、睡眠薬お願い出来ませんか?」
看護師「かなり辛いですよね、わかりました、しかし薬局も閉まりましたし…」
看護師「今夜は筋肉注射をお持ちします、よく眠れますよ」
私「よろしくお願いします!」
ああ、今夜は眠れる。
間もなく注射を持ってきてくれた。
看護師「お待たせしました、すぐ効いてきますので、ゆっくりお休みください」
注射が終わり、看護師が部屋から去った。
「さあ、早く眠れますように」
30分程してからか、気が付けば寝ていた。
朝6時
看護師「おはようございます、昨夜は眠れましたか?」
私「おかげさまでよく眠れました」
とても嬉しかった。
私「今夜も眠れなかったらお願いします。」
そしてその夜も注射を受けて眠れたが、4時間で目覚める。
真夜中の二時。
「これは深夜までガマンして、それから頼もう。」
こうして夜が楽しみになってた。
数日して担当医が部屋に来た。
担当医「○○さん、今日から筋肉注射は禁止します。」
私「え?なぜですか?」
担当医「あれは麻薬の一種なんです」
担当医「依存して一日に2、3本欲しがる人も居るほど危険なんです。」
そうだったのか、ああ、今夜からまた眠れないのか…。
誰も来ない個室、テレビも付けたり切ったり出来ないのでラジオだけが常に流れる部屋。
看護師さんがたまに様子見に来てくれるだけでも楽しみ。
もう1つの楽しみは、日に二回、リハビリ担当医が来てくれて、世間話をしながらリハビリとマッサージをしてくれる事だった。
どれくらい経ってか忘れたが、リハビリルームで一回目のリハビリを受けるため、車椅子に4人がかりで乗せてもらい、入院生活で初めての移動。
リハビリルームでは寝台に乗せてもらい、リハビリ。
動かない四肢にイメージをしながら、初めて窓越しに外を見れた。
私「久しぶりに空を見れました、とても嬉しいです」
いつかまた、自分で見れたらなぁ。
部屋に戻り、夕食前はベッドでリハビリ。
そして夕食も終わり、無の時間。
早く夜が過ぎてくれ。
今夜はここまで、続きはまた…