好きで困らせてるんじゃない…

自分で鼻すらかけない身体。

とにかく看護師さん達が頼り。

しかし看護師さんにも色々いる。

本当に優しくて、

「遠慮なさらず何時でも呼んでくださいね」

数名の看護師さんは、そう言って、よく診てくださった。

心の底から夜の忙しい時に申し訳ない気持ちながらも、安心してブレスコールで呼ばせて頂いた。

食事も食べさせてくれる時、

「食べたい順番、タイミング、遠慮なさらず申し付けください」

安心の夜、唯一救われるのが、一部の看護師さんの居られる日だった。

しかし、真逆に塩対応な看護師も。

ある日の夜、その看護師さんが部屋に来て言った言葉がショックだった。

「○○さん、呼ばないでくださいね、あなたの為だけに私達はいるのではありませんから。」

まさかこんな事を言われるとは。

「すみません、貴方達にしか頼る事ができないんです、困らせたくて呼んでるわけじゃないんです、どうかお願いします」

看護師「とにかく呼ばないでください」

勿論、頼らざるを得なく、呼ばせてもらったが、部屋にもなかなか来てくれない。

それでも来てくれるだけでもありがたいと思えるのです。

頼みの綱のブレスコール、感度の設定もある様だが、鼻息や溜息で反応して、不必要なコールをしてしまう事もあった。

それに鬱陶しさを感じた先の看護師さん。

「○○さん、もうブレスコール外しましょうね」

私「え!?でもナースコール押せないんで、これ外されたら!」

看護師「とりあえずナースコール握ってみましょうよ、親指で押すだけだから大丈夫」

それが出来たら勿論そうしてるよ…

私「感度を変えて下さい、それでどうか」

看護師「感度なんて変えられません」

それから何度もお願いし、ブレスコールは置いてもらえた。

後日、違う看護師(優しい方)に

「いつも不必要に呼んでしまってすみません」

看護師「大丈夫ですよ、試しに少し感度変えてみましょうか?これで息を少し強く吹くだけになるので、寝てる時も大丈夫ですよ」

やっぱり出来るんですよね…

勤務のローテーションで入れ替わる看護師さん達。

今日は優しい方が来てくれますように、心底願った。

 

さて、今夜はここまで、続きはまた。